ヒューマンライブラリーとは人を本に見立てて読者に貸し出す図書館です。
読者(参加者)と本(障がい者などのマイノリティ)とが一対一で対話することにより、偏見を減らし相互理解を深めることを目的としています。
今回あゆちゃんは本として参加させていただきました。
ある読者さんはあゆちゃんがどうやって絶望を乗り越えてきたのか知りたい、とおっしゃいました。
自分は毎日死にたいと思っている、あゆちゃんはどうやって毎日に希望を見出しているのか、と。
あゆちゃんは絶望したのだろうか。
あゆちゃんはどうやってそれを乗り越えたのだろうか。
あゆちゃんは死にたいと思ったことがあるのだろうか。
あゆちゃんはどうやって毎日に希望を見出しているのだろうか。
?????あゆちゃんを見ると…
何も言わず。淡々としたとも、しんみょうなとも、どちらともとれる面持ちで。
ただじっとこちらを見ています。
あゆちゃんは言葉のない本だからすぐに答えを差し上げることはできず、ただあゆちゃんちに遊びにきて(続編を読んでみて)ください、としかお伝えできませんでした。
あれから何度も思い出しています。
今日は明治大学のヒューマンライブラリーに行ってきました。
坂川さんの車に乗せて頂き、初めて車椅子のあゆちゃんと外出でした。その時の車内での車椅子の揺れにすごく驚きました。
元気な時なら酔っても少しは耐えられるかもしれませんが、具合が悪い時に乗ったらかなり辛そうだと思いました。
大学に到着すると、いろんな人に声をかけてもらい、あゆちゃんは嬉しそうな顔をしていました。
本になって、来てくださった方にあゆちゃんの紹介をしている最中、あゆちゃんは、室内が暗いこともあり、リラックスしていて眠そうでした。
あゆちゃんは他にもいろいろ大学に行っているようで、慣れている様に見えました。
今回、ヒューマンライブラリーにご一緒させて頂き、いろいろなことを知ることができました。
また、あゆちゃんの子供の頃のお話、車の揺れやトイレの使いにくさ、着替えの時の不便さ、食事の様子など見る機会があり、いろいろ考えさせられました。
いろいろお話を伺って、幼稚園や学校も、障害のあるなし関わらず、同じ空間を共有する環境が重要だと改めて感じました。
そういう生活が当たり前になれば、周りの目を引き関心を持つ人が増え、生活の向上につながるのではないかと思いました。
とても勉強になり、いい経験になりました。ありがとうございました。(石沢)
ヒューマンライブラリーに参加して、あゆちゃんが今までどのように生きてきたのかより知ることができました。